a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

夫の母のこと

古い戸籍謄本に、名古屋市東区千種町で夫の出生届が出ている。この住所は夫の母「ひでさま」の実家だ。
名古屋では名前を呼ぶのに**さん、と言わずに**さま、と呼ぶ。
生粋の名古屋人だった夫の叔母は、大阪の人はさん付けで呼んで下品である。と蔑んだ。
名古屋ではお父さんと云わずに「お父様」。姉さんと言わずに「姉様」」なのだ。だから夫の母は秀と云う名だったから「ひでさま」と呼ばれた。
明治36年(1903年)生まれ。
彼女のデーターは極端に少ない。
先ず写真が無いのだ。
亡くなったのは昭和10年(1935年)32才の若さだった。
夫は5才になっていたから、母の面影はしっかり覚えていて、背が高く美しい人で優しかったと言う。
我が家には古いアルバムが数冊有って、良く家族集まって写真を撮って残しているが、「ひでさま」の写真は1枚も無い。祖母と叔母が、夫が見て思い出したら可哀想だと捨てたのか。
人物がつぎはぎされている記念写真が何枚も有るので、多分切って捨てたと推測する。
生涯独身だった叔母と「ひでさま」とは女学校の同級生だった。叔母が云うのに「ひでさまはいつも本を読んでりゃあた」。余り家事は得意では無かった様で、夫が私に良く言ったのに「僕のお母ちゃんはしょっちゅう芝居観に行ったり、映画に行ったりデパートに買物に行ったりしてたで。おまえももっと遊んだらええねん」。
けんちゃんのお母様は、お手伝いを使っていた。ちゃんと子守りをする人が家にいたのである。
Dollyちゃんのお母様は孤軍奮闘をしていたのだ。 つづく。
今日のトピック。ねこちゃん来た!