a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

白い胡蝶蘭

先日ラブリーホールでお会いした、後輩でもあるコーラスの伴奏者Sさんから、お供えに、とお花が届いた。
先日久しぶりに会って、夫が亡くなったことを話したからである。
手紙も添えてあって、いかに夫が彼女を楽しく居心地よく我が家で持て成したか、良く解った。
もう一度ご主人様にお会いしておしゃべりをしたい。とも書いてあった。
うーむ、これでもう何人目だろう。夫にもう一度会いたいと嘆いて下さる女性は。
小振りの胡蝶蘭が沢山付いた、鉢植だった。
夫の告別式には、白い花ばかりで祭壇を飾ってもらうように頼んだので、薔薇やカーネーションやトルコキキョウ、霞草、等に混じって胡蝶蘭を沢山使ってくれていた。
棺の蓋を閉める寸前に、最後に娘と一緒に夫の亡きがらの上に置いたのも白い胡蝶蘭だった。
告別式の後、雑事に追われゆっくり思い出すこともなかったけれど、久しぶりにあの日のことを思い出させてくれたお花だった。