a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

手仕事の難しさ

私はターシャテューダーの絵本が好きだが、初期の絵と晩年の絵ではかなりタッチが異なっている。
晩年のは色が濁って輪郭がぼやけている。それがまた良い味が出ているのだけれど。
指先の感覚も衰えてくるし、自覚していなくてもきっと見え方は若い頃と違っているのだろう。
ドールハウスの人形のメーキャップをしてそう思った。
10年前の人形の顔と比べて、今のは何となくすきっとしない。

中学校の友だちでquilterのNさんは、今指の不調を嘆いている。
縫い物好きには指の不調は辛いものがある。
私は指の第一関節が炎症を起こすヘバーデン症候群の持病があるから、すでに針が持ち難くなっている。
加齢に寄る能力の衰えはしかたが無い。
しかしだ。
80歳になってから画家として活躍したアメリカのグランマ・モーゼスは、リュウマチのために刺繍が出来なくなって針を絵筆に変えた。そして描いた素朴な絵が爆発的に人気が出たのだった。
だから、年を取った、機能が衰えたと嘆かず、工夫をして楽しんでいたら、また新しい何かが見つかるかも知れない。
80才までまだ少し時間が有る。

すっきりしなくても良い。味の有る人形作りを目指そう。

色づいて来た紫式部

勝手口に咲いたタマスダレ