a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

親子丼が好きなわけ

毎日玄米ご飯を食べるが、時々白米を炊く。今日はその日。
プランターで育てた三つ葉をたっぷり使って親子丼を作った。
夫は鶏肉が嫌いだったから、親子丼は食べなかった。近頃は外食にも余り見ない献立だけれど私は大好き。
1ヶ月に1度は作って食べる。
親子丼が好きなのには訳がある。30代の始め、5ヶ月も入院して毎日病院の食事でうんざりしていた。
今のように美味しい病院食は出なかった。運ばれて来た食事は冷えていたし、その上私は寝たきりで右を向いて左手で食べる必要があった。
食事の楽しみから長く遠ざかっていた。
ようやく、座って食事をすることが出来るように回復したとき、夫に病院の出前を頼んで貰った。それが熱々のご飯に卵がたっぷり半熟状態で掛かった親子丼なのだった。おこうこが2切れと。
何年振りかで食べた親子丼の美味しかったこと。
柔らかいかしわと葱の上に、ふわふわの半熟卵がと良い香りの三つ葉がかかっていた。
その日から間もなく退院したのだが、それからは食べたいと思いつつ、献立に出ることはなかった。
それが今、心置きなく一人分作って食べる幸せ。このために庭のプランターに三つ葉の種を撒いたのであった。