昨年から始まった聖書の女性のはなし。
寒くてどこにも出ず、パソコンの前で聖書を読む。
旧約聖書の物語は面白い。
リベカ2
婦人聖書の集いより
創世記27:1-30
子供は「かすがい」と言われるように夫婦の結びつきに大切であるが、時に分裂させる不幸をもたらす。
1、遺産相続をめぐる偽装工作
リベカは是が非でも弟息子のヤコブに遺産を継がせたいと偽装工作にでる。
ヤコブに兄エサウの晴れ着を着せて毛深い兄を装って毛皮を手と首にかぶせ、目の悪くなった父イサクからヤコブに遺産相続をさせようと企むリベカ。
この一連の行為に神を畏れる姿はない。
ここから考えさせられるのは、人間は神を知ってはいても我欲が強くなると神なき姿に変わりうる。
人間のおぞましい姿が見える。
心はよろずの物よりも偽る物で、はなはだしく悪に染まっている。
誰がこれをよく知ることができようか。エレミヤ17:9(口語訳)
2、偽装工作に走らせたものは何か
聖書が上げるその根源の理由。
イサク(父)は兄エサウを愛した。エサウは巧みな漁師、野の人。イサクは猟の獲物を好んでいたから。
リベカ(母)は弟ヤコブを愛していた。ヤコブは穏やかな人となり天幕に住んでいた。
両親が自分の好みで子供を偏愛し差別した。この両親のバラバラの偏愛の姿が、子供たちに互いに敵対心を作り上げ、深い傷を作ってしまったと言える。
愛は自分の利益を求めず、 第一コリント13:5
3、イサク家庭から学ぶもの
・意思疎通の重要性
イサクとリベカ夫婦は互いに話し合った形跡はなく、それぞれが勝手に行動をし、
また祈りの生活でも別々に祈りはしても、夫婦で共に祈ることはなかった。
・神のみ言葉への信頼
双子の息子が生まれた時に神の御心が示されている。
すると主は彼女に仰せられた。
「二つの国があなたの胎内にあり、
二つの国民があなたから分かれ出る。
一つの国民は他の国民より強く、
兄が弟に仕える。」創世記25:23
リベカがこれを真に信じていたなら、偽装工作までしなくても良かった。
・罪に勝る神の恵み
ヤコブは狡猾であるが、神はそのようなヤコブに後の人生において恵みを施される。
主は
私たちの罪にしたがって私たちを扱うことをせず、
私たちの咎にしたがって私たちに報いることもない。
天が地上はるかに高いように、
御恵みは、主を恐れる者の上に大きい。 詩篇103:10、11