a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

よろこんで歳をとりたい

寒いし雪が降りそうな空で風も強い。

こうゆう日は電車に乗って外へ出る気が起こらない。

インフルエンザに罹っても嫌だし・・・御託を並べて、結局はコーラスの練習をさぼった、ということ。

 

 

 教会の友達は、面白い本が見つかれば回し読みをさせてくれる。

Yさんに先週借りた本は、

 

イェルク・ツィンク[著]真壁伍郎[訳]

「わたしはよろこんで歳をとりたい」

 

著者はドイツの神学者で、自らの老いを見つめて語っている言葉が、納得出来て身に沁みる内容である。

珠玉の様な言葉が本の中に一杯記されている。

 

「昨日いわれた名前を 思い出せないからといって

それが どうってことはない

なにもかものろくなり しんどくなって当然だ

それでも わたしはよろこんで歳をとろう」

 

「大切になってくるのは 相手への気くばりだ

どんなに良い日でも やがて夜はくる

足が いうことをきかない

そうなれば 正直にいってよい

もうダメだから 助けてください と」

 

「老いても からだの続くかぎり

与えられた年月を 楽しみなさいという

神から与えられた真実を 老年は生きるのだ」

 

「老いても なお 自分にきびしい人は

頑固で 他人にたいしてもきびしい

だが たがいに楽しんで生きようとする人は

概して 人生を楽しく生きるようだ」

 

「何か嫌なものがあれば

わたしたちは 片目をつぶり

ときには 安全のために 両目もつぶる」

 

イェルク・ツィンクは1922年ドイツ生まれで、幼くして両親を亡くした。

第二次大戦の時に従軍し、属した部隊400人のうち、生き残ったのはわずか3人、その中の一人がイェルク・ツィンクだった。

と後書きに記されている。

そばに置いて時々読み返したいと思う本である。

わたしはよろこんで歳をとりたい