今朝は氷点下になった。
冷たい朝だから医者は空いているかも知れない・・・と思いつつクリニックへの坂道を歩く。
何の何の元気なお年寄りで混んでいた。
年末にした血液検査を見て先生は「どっこも悪ないな〜」と感動してくださる。
それでも救急車にお世話になることも有るのだ。
これが高齢者なのである。
会計も済まし帰ろうとしたら一人のお年寄り(私よりも)が私の顔を見て掴まえて喋り出した。
「主人が死んでしもたんよ」と涙目で。
私の手を握って「寂しいて悲しいて、あなたやったら分かってくれるやろ?」。
待って待って・・・(この人誰かな?)
側にいた看護師さんに小さな声で「この人誰?」って聞いたら「知り合いや無い?**さん」・・(知らん人や)
「ご主人亡くなりはったん?」「去年ね」。
ご近所で「歌の会」や「作品展」で知り合いも多いけれど、この方は知らない。
涙を流して悲しさを訴える姿に「あなたのことを知りません」とすげなく突き放せない。
しばらく悲しさを辛さを肯定しつつお相手をした。
「寒いからご自分のお体も大事にね」と言って切り上げ帰宅。
高齢になってご主人を亡くされてさぞ悲しかろう。
悲しさのあまり認知症が始まったのかも知れない。
マスクをして色つきのメガネをして帽子をかぶっている私を、友達の誰かと間違えたかも。
別れの辛さを思い出して悲しかった。