時間があるから、毎朝NHKの連続ドラマを観ている。
11月に始まった「カムカムエヴリバディ」は面白い。
舞台は岡山。
主人公の安子は大正14年、和菓子屋で生まれた。
この年は日本でラジオが放送を始めた年であった。
14歳になった安子は、出会った学生に英会話の楽しさを教えられて、毎朝6時半にラジオ英会話を聞くようになる。
出会った学生は帰省中で繊維会社の長男だ。
安子の初恋は実るのか?
話は逸れるけど、御曹司の住むお屋敷は私の市の保存された町で撮影された。
大阪のドラマで重厚な街並みを使うときは「寺内町」の古い立派な家がぴったりだ。
空襲にも遭わず、水害や台風や地震などにも遭わず、昔のまま残されている。
話を戻すと、なかなか面白そうなドラマの展開である。
♪カムカムエヴリバディの歌は戦後の子供は誰でも英語で歌えるほど流行っていた。
メロディは「証城寺の狸囃子」。
懐かしい。
ラジオ英会話講座は私も中学生の頃聞いた。
しかし、6時半というのは寝坊の私にとって拷問に等しく、あまり役に立たず、英会話は上達するチャンスを失って現在に至っている。
ドラマでは安子が自転車の乗り方を彼に教えてもらう場面がある。
これも懐かしい。
私は近所のNさんのお兄ちゃんに後ろを持ってもらって乗れるようになった。
このお兄ちゃんはハンサムで優しくて素敵な人だったけど・・・。
ある日、彼の父親が女癖が悪くて、彼は母親の側に立って刃物沙汰になってしまうという事件が起こった。
気が触れたという噂も出て、姿を見なくなった。
私たち姉妹は残念で残念で、彼のことを「ヒースクリフ」とこっそり名付けて偲んだのだった。
時代が古いドラマは多くのことを思い出させてくれるなあ。
脚本が藤本有紀さんでこれも楽しみ。