午後、映画「追憶の森」(マシュー・マコノヒーと渡辺謙主演)を見終わったところへNさんがやって来た。
火曜日、謡曲の稽古の帰りに時々立ち寄ってくれる。
近所に住む96才のKさんも彼女の謡曲の友人。久しぶりに会いに行ったが出てこないのでちょっと心配・・・という。
「買い物に行ってはるのと違う?」とのんきな私。
電話をしても出てこないし、コーヒーを飲んで一頻り近況や彼女の夫の悪口を聞かされた後、二人でKさん宅へ行く。
高齢で一人暮らしだし、中で倒れていたりしたら・・・と悪い方へ心配が行く。
チャイムを鳴らしたら「ハ〜イ」と元気な返事があってほっとする。
やっぱりスーパーへ買い物に出ていたのであった。
背筋もピンと伸びて、色白のふっくらした顔もいつも通りで元気そのもの。
Nさんがもしもの時のために合鍵の隠し場所を聞いて居た。
「そんなときはお隣さんが鍵をとって開けてくれるわ」
けろっとして言った。
Kさんはお祖父さんの代からのクリスチャンなのである。
帰ったら高校の友達Yさんから電話があった。
彼女は骨折で入院中。
「やっと骨がくっついて明日からリハビリが始まる。あなたが頑張ったように私もリハビリ頑張って元のように歩くからね」
頼もしい言葉である。
病気をしても怪我をしても、負けずに頑張ろう!なにくそ!の気持ちが大事。
額紫陽花が今年も小さい花を開いた。
この額紫陽花はずーっと昔、Nさんがくれたのを挿し木で大きくした。
長い友情と同じだ。