来客が多い日だった。
午後、Aさんが妹さんを連れて立ち寄ってくれた。
Nさんが謡曲の帰りに来た。
コーヒーを入れておしゃべりタイム。
その後、Nさんと近所のKさんを訪問した。
Kさんは97才。
まだまだ美しくてお元気。肌もつやつやしている。
珍しく幼い頃の思い出話をして下さった。
関東大震災の時は1才4ヶ月だった。
「母がね〜桜の美しい模様のお布団に包んで抱っこして、お風呂場へ運んでくれたのよ」
Kさんは油絵を描いていたし、おしゃれな人だ。
幼い日の怖かった思い出も美しい模様とともに鮮やかに蘇ってくるようだ。
お土産に柚子のジャムを持って行ったら、早速すくってなめて「おいしいわ」と喜んでくださった。
沢山おしゃべりして(殆どNさんと私が喋っていたけれど)、また来ます、とお暇した。
いつまでも元気でいてほしい。