古い空中写真。
私の育った家は赤丸で囲んである。
大阪市で生まれたが、戦争の気配が濃くなっので引っ越してきた家。
私は4才。
右の神社の森の向こうは川が流れていて朱塗りの欄干の橋が掛かっていた。
家の周りは田んぼばかりで、裏の右は竹やぶだった。
引っ越した時は春で蓮華草が畦道に咲いていた。
この写真は1936年頃と有るけれど、私が生まれたのは、この年の12月だから家はまだ建っていなかった。
多分1941年頃撮影されたと思う。
(何のために、また誰が撮影したのだろう?)
南のYさんの家は、うちより後で建てられている。
何年であっても大した変化は無い。
家の北側で田植えの時はしゃがんで見学(?)したのだった。
牛が耕運機を引っ張って田を耕し、満々と水を張った田に1本づつ苗を植えていく様子は珍しく興味深かった。
農家にはその頃牛が飼われていた。
のんびりした農村の風景。
今はすっかり変わってしまっている。
その後、私は結婚して家を出てしまったから、私の思い出の実家はこの写真そのままなのだ。
懐かしい。