寒〜い朝。
友達Fさんに誘ってもらって道頓堀の松竹座へ行く。
美しい玉三郎の芝居は久しぶりなので、ワクワクして出かけた。
「幽玄」という 羽衣、石橋、道成寺の能を太鼓のリズムとアレンジしての舞台だった。
世阿弥の幽玄の世界と日本古来の太鼓の音とリズムで作った玉三郎の世界だった。
太鼓と謡曲という独特の音楽に合わせて数人の男性と玉三郎が舞う。
静かさと激しさが繰り返されて中々魅力のある舞台だった。
太鼓の音は体に気持ちよく響く。
玉三郎は美しく静かに舞う。
動きが極端に抑えられて静かにゆっくり舞う。
座席が花道の横で、お顔も衣装も良く見えた。
美しい。
でも、でも、私は静かなお能の動きより、玉三郎の白拍子花子の舞が見たかった。
玉三郎の舞台はあまり観ていないが、夫が生きている時は良く歌舞伎を見に行った。
16年前に玉三郎を観て痺れている。
今日の公演は松竹座が建てられて100年の記念興行だという。
終戦後しばらくは洋画を上映していて、よく観に行った。
今は歌舞伎仕様の華やかな客席で私は大好きな劇場だ。
Fさんのコロナが治って一緒に松竹座に行けて良かった。