中学校の友達Aちゃんが夫を見舞ってくれた。彼女は病院の近くに住んでいる。
変わってしまった夫にがっかりした様子だった。夫はAちゃんの事を一生懸命思い出そうとしていた。
ティールームでしばらくおしゃべりをする。
彼女は先月の同期会に出席して来た。私は勿論欠席だったが、他のクラスメイトもそれぞれ出難く、私達のクラスではたった一人の女性の出席者だったらしい。同期会でのあれこれを話してくれた。
欠席者の近況を見せてもらうと、本人が癌を患っていたり、私の様に連れ合いが病気の人、K君のように夫婦揃って病気の人、欠席の理由もだんだん深刻になって来ている。
でも、中にはH谷君のように、肝臓のがんの手術を何度も繰り返しながら、毎年出席している人もいて勇気づけられる。
Aちゃんは長患いのご主人を見送り、その後高齢のご主人のお姉さんの面倒を見て来て、昨年見送ってようやく自由になった。
「Aちゃんは長い事苦労して来たから、これからは楽しんだらええわ」と言ったが、どうもそうは行かないらしい。
最近同居した長男さんのお嫁さんが病気がちで、彼女が家事を助けないといけないのだ。よくよく人の面倒を見なくてはならない運命に有る人である。
お互い頑張ろうね、と言って別れた。
