雨で花びらは散ってしまったけれど、可愛い粒々が出来ている。
裏庭のブラックベリー。
朝、電話がかかって来た。
高校生の時からの友人Oさん。
「元気にしてるのやろ?」
「元気にしてるよ〜あんたはどうしてるの?」
「私転けてばっかりしてるねん」
彼女は最近骨折が多い。
それでも杖をついて頑張って歩いて、昨年9月まで母校でのコーラスに通っていた。
勿論家から校門のところまで娘さんの車の送迎付きで。
彼女は若くして未亡人になって以来一人で子供3人を育てた。
だから子供達は親孝行である。
「7月の歌舞伎観に行く?」
彼女とは毎年冬と夏に一緒に歌舞伎を観る。
もう一人Kさんも一緒だったけれど、コロナ以来外出不可能になってしまった。
だんだん遊んでくれる友達が減る。
しょうがない。
Oさんが言った。
「これが最後の歌舞伎見物になると思うわ。頑張っていこうね」
私に予定を聞いてくれてチケットを申し込んでくれるのである。
二人で最後の歌舞伎見物楽しみや〜。