韮の花 かわいいね
雨が来そうで蒸し暑い朝だった。
食料は沢山あるし買い物に行く必要は無かったけれど、猫の餌のストックが残り少ないので、買い物に出かけた。
万一何かあって買い物が出来なくなったら、私たちは我慢出来るけれど、猫に我慢という言葉は通用しない。
子猫の時から超ワガママで餌の好みもうるさく、なんでも食べるという猫ではない。
決まったブランドの餌がある。
私たちの食べ物で好きなのは削った鰹節だけで後は一切食べない。
私が子供の頃実家で買っていた猫は何でも食べた。
いつも餌を与えていたわけではなくて、猫(飼うのはいつもメス猫で名前はミーコ)は自分でねずみを捕って食料としていた。
庭で鳥を捕まえたりしていた。
雌猫は小柄で可愛いけれど気はきつい。
雄猫は甘えただけれど外に出たら帰って来ない習性がある。
ねずみを退治する仕事はメス猫が適していたと思う。ライオンと同じ。
そんな訳でいつもメス猫が家に居たのだが時々子猫を産む。
猫のお産は大層で、生まれるまで側に居てほしい。
ぎゃーぎゃー鳴きわめく。
2階の押入れがお産の場所だったが、生まれるまで姉や妹と付きっ切りで励ました。
生まれてしばらくすると近所の獣医さんが取りにきて、猫の子が欲しい家に届けてくださるのだ。
子猫は可愛い盛りだ。
この時は悲しくて辛かった。
ミーコは居なくなった子猫を探し求めていつまでも鳴くのだった。
私たちも泣きたかった。
ミーコはねずみが取れなかった時は、台所に来て誰彼の足に纏わり付いて「ごは〜ん」と鳴くので、冷やご飯にカツヲブシをかけてお醤油を数滴垂らして(ねこまんま)与えた。
ただし、魚やかまぼこは大好きだから、食卓に並べた時は誰かが番をしてないと「サザエさん」になってしまうのだった。
因みにミーコが大好きなのは「大寅」の梅焼きだった。
私も好き。
今時の飼い猫は変わった。
人間の都合で外に出してもらえないし、天井裏にねずみはいないし、歯石予防にバリバリ乾いた餌を与えられる。
そんなわけで、今朝は買い物に出て汗をかいてくたびれた。
雨が降りそうで蒸し暑い日は眠くなる。
午後は昼寝だけ・・・。
大あくび。
顎が外れるよ〜クルミちゃん。